芥見第二幼稚園(あくたみだいにようちえん)芥見第二幼稚園(あくたみだいにようちえん) MRS-NX

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 俳句の特徴に、季語・季題とよばれる季節の言葉が入り、日本固有の文化・情緒・自然を表現する大きな役割をしています。  季語は、自然と人々の生活との溶け合いのなかから生まれてきたもので、子どもたちが季語に親しめば親しむほど、日常は自然のなかにより深く入っていきます。

 毎月ごとに俳句を一句選び、今月の俳句として紹介します。  毎朝、クラスのみんなで音読して、身近な自然を詠んだ俳句に親しみ、自然と人とのかかわりを大切にする心を育みます。

 今年も、小林一茶おじさんの俳句を通し、改めて日本の自然の美しさや、けなげに生きている身近な生き物たちへ寄せる思いに触れてみましょう。 幼い目と耳とこころで、そんな日本のよさに気づいていけたらと願っています。




2月の俳句  「鶯(うぐいす)や ちょっと来るにも 親子づれ」 一茶
一年で一番寒い時期を迎え、ぐっとガマン・ガマンの冬です。
そんな2月ですが、暦の上では春を迎え、朝、少しずつ明けるのが早くなり、早咲きの梅のつぼみがふくらみ始める季節です。
山の鶯の親子が昼間の暖かさに誘われ、少しずつ人里に飛んできて、春が近いことを感じさせてくれます。
「ホー・ホケキョ!」 春が来たことを知らせるように鳴くのは雄鳥です。ヒナ鳥は独り立ちするまで雌鳥が寄り添い育て、見守られ成長していきます。
親子の鶯の姿は、近くでお母さんに見守られ、寄り添ってもらい、いつも安心と愛情を感じ大きくなっていく幼稚園のみんなの姿のようです。

厳しい寒さにある2月。春を待ちわびる私たちにとって、春は卒業・進級の時ですが、もうすぐそこです。新しい世界に向かってどの子も大きく羽ばたいていこうね。
いつもお家の皆さん、先生たちが見守り支えています。



1月の俳句  「つく羽根に 転びながらに 一つかな」 一茶
新年あけましておめでとうございます。
今年も、自然の美しさや不思議、暮らしの面白さを詠んだ俳句を楽しみましょう。

お正月あそびと言えば、凧あげ・こま回しに羽根つきの外あそびと、かるたに双六・福笑いと、友だちを誘ってなかまで楽しむあそびがあげられますね。
子ども達を真ん中に、家族そろって和やかなひと時を楽しめるお正月あそびです。
羽根をつくと、羽の黒い木の球が、「コン!コン!」と響きます。黒い球は「無患子(むくろじ)」という植物の実で、「子どもが病気にならない」という意味があり、健康を願って遊ばれるようになったと言われています。
幼い子ども達が羽根を追っての一生懸命な姿に、「それそれ、がんばって追いついたぞ」と笑顔で応援している一茶おじさんです。
さしずめ今なら、「跳ぶなわを ひっかけながら 一つかな」。
1回旋1跳躍のなわとびに挑戦するみんなを応援したいです。
新しい年が、子ども達とご家族のみなさまにとって、明るく幸せに満ちた年でありますよう、心より念じ申し上げます。



12月の俳句  「後から おおさむこさむ 夜寒(よざむ)かな」 一茶
すっかり葉を落とした木々から射し込む木もれ陽に、ぬくもりを感じるものの、枝だけの立ち木から、一層の寒さが感じられます。
しかし、寒さはまだまだこれからが本番。マラソンが始まった幼稚園では、息を弾ませ体を芯から温め、少しずつ寒さに慣れていこうとしています。
♪おーさむこさむ、山から小僧がやってきた・・・
そんなわらべ歌を口づさんだのは、いつの時だったのでしょうか・・・。
「風邪は背中からひく・・・」
言い伝えを聞いたけれど、本当なのでしょうか・・・。
山から小僧が「寒いよ」っと、泣いてやってくると歌ったわらべ歌は一茶おじさんの時代からあったのですね。
吹く北風に、つい上着を着直し、背中を丸める仕草をしてしまいますが、背中がゾクゾクするのは、風邪の引き始めに冷えが体に入って悪さをしようとしてるサインだったのですね。
無事健康でこの1 年を終えられることに感謝し、寒さや新型コロナを恐れるのではなく、正しく受け止め乗り越え、笑顔いっぱいの新年を迎えましょう。



11月の俳句  「ねこの子の ちょいとおさえる 木の葉かな」 一茶
朝夕すっかり冷え込み、順に木々が色づき、吹く風に散っていきます。
秋の空は混じりっ気のないどこまでも澄んだ青。
そんな空を背景に色づいた葉は、色鉛筆に何色あってもかなわない自然が作りあげた不思議で美しい色に染まっています。
散った葉は風に吹かれ、くるくる・くるくる舞って子猫たちの楽しい遊び相手に。
捕まえようと前足を「ちょい!」と差し出すものの、いたずらな風に吹かれ、なかなか思うように押さえられません。もう一度・・・「ちょい!」

幼稚園の子ども達も赤や黄色・茶色に染まった紅葉ナンキンハゼ・イチョウに桜、ケヤキ・・・。
落ち葉を集め、冠に飾って秋の王様・お姫様に。
もっと集めたら落ち葉プールであそぼうね。
季節の深まりと共にあそびを深めていく11月の幼稚園です。



10月の俳句  「夕日影 町いっぱいの とんぼかな」 一茶
園庭に飛び交うとんぼの群れを追いかけ、子ども達が麦わら帽子を投げかけます。
楽しんでいるのは、トンボかな?子ども達かな?
Uターンに急降下、捕まりそうで捕まらない。
自由にじゃれ合うようにあそぶトンボと幼稚園の子ども達です。
もっと大きくなったら、うまく捕まえられるのかしら。それとも自由に飛ぶトンボ達を、そっと見ているだけで幸せな気持ちになれるのかしら。

あんなに暑かった夏の日が嘘のように、朝夕すっかり涼しくなり、日の暮れるのもぐーんと早くなりました。
何かに追われるように忙しく動き回る夕暮れ時。
お日様が西に傾き始め、まっ赤な夕焼けを浴びながら、トンボ達もなかまと共に、家路に向け飛び交います。
秋色に染まり始め今年度も折り返しの季節。すっかり友達とのかかわりも深まった秋・10月です。



9月の俳句  「どんぐりの ねんねんころり ころりかな」 一茶
真夏の幼稚園は、蝉の鳴き声に一層の暑苦しさを感じますが、アベマキや椎の木で短い一生を懸命に生きているその姿は、けなげで応援したくなります。

長かった夏休みも終わり、子ども達が戻ってきた幼稚園。コロコロ丸々したどんぐりの実がみのり、朝の運動場はあちこちに殻をつけたままだったりピカピカ光る茶色のどんぐりが落ちています。
どんぐりと言えば思い出すのは「トトロ」かな。コロコロ転がしたり大切にハンカチに包んだり。いつか眠る時ママが歌った♪寝んねんころりよ、おころりよ・・・の優しいリズムかな。
子ども達のポケットに拾われ、ご馳走づくりの材料になったり、数の比べっこしながら、あそびを広げています。

引き続きのコロナ禍の中ですが、子ども達にとって大切なあそびや活動が妨げられることなく、成長を助ける二学期でありますように。



8月の俳句  「膝の子や 線香花火に 手をたたく」 一茶
「あついですね!」が合言葉のような夏の日も、夕日が沈むと涼しさも感じる8月。早めの夕食が終った夜。お風呂上りに浴衣や甚平に着替え、花火が嬉しい夏の夜。

お父さんが消えないよう工夫して灯してくれたろうそくの火が点いたら、さぁ、みんなで花火の始まり!
手持ち花火をあれこれ手に取り、勢いよく火を点けたら、七色の火が広がり、夕闇に花が咲いたようです。みんなの笑顔を映し出します。
最後に残ったのは・・・線香花火かな。
楽しかった今日の夜を惜しむように、誰が長く火の玉がついているか競争だよ。初めは勢いよくもみじの様な輝きを見せる花火。やがて細く優しい光の筋になり、小さな火の玉になって消えていきます。お父さんの膝に乗った小さな弟も手をたたいて大喜び。大人になっても、夏の夜の楽しい記憶に残る線香花火の光です。



7月の俳句  「うつくしや 障子の穴の 天の川」 一茶
梅雨明けを前に、プールあそびや水あそび・泥んこあそびを楽しみ、夏の暑さにすっかり慣れた子ども達。
そんな梅雨の晴れ間の夜、両手を双眼鏡のように目に当て空を見上げて見ると・・・。東の空に北から中天を通り南の地平線にかけ、ほの白い雲のような星の集まり「天の川」がくっきりと。
七夕の織姫星(こと座のベガ)・彦星(わし座のアルタイル)が「天の川」を挟んでみられ、白鳥座のデネブとともに夏の大三角形が見つかります。
現代では、障子からのぞく機会はないかもしれませんが、無限の宇宙へのゆめが広がる夏の夜空が美しく、七夕のお話やまつわる星を探し、梅雨明けを待ち遠しく思う7月です。



6月の俳句  「かたつむり そろそろのぼれ 冨士の山」 一茶
新緑の美しい季節になりました。みんなで工夫し取り組んだジャンボこいのぼりが映える爽やかな日もあれば、梅雨時のさめざめと雨が降る日もある6月です。
この季節、身近なかわいいいきもの達もイキイキと活発に活動し始めます。
子ども達も新しい環境に少しずつ慣れ親しみ、自分なりの目標やなりたい自分を見つけあそびに活動に、積極的に取り組み頑張ろうとしています。
そんなみんなとあの歩みののんびりなかたつむりさんへ、ゆっくり自分のペースでいいんだよ。大きな夢をもって一歩ずつ前へ前へ歩んでいこうね・・・。
一茶おじさんが励ましています。
一茶おじさんだけでなく、お家のみなさんも、幼稚園の先生たちも、みんなを応援する緑豊かな6月です。



5月の俳句  「ゆさゆさと 春が行くぞよ 野辺の草」 一茶
桜の花の季節に代わり木々が芽吹き、青葉若葉の優しいみどり色の葉が広がり、活き活きとしたエネルギーを感じます。
道沿いの野の草花も、ぐんぐん青々と育ち、5月の心地よい風に吹かれ、ゆさゆさとリズムに乗るように揺れ、春のパワーが伝わってきます。
無限の力を秘めた幼稚園の子ども達に、「さぁ、行くぞよ!」と、励まし応援メッセージを送ってくれる、みどりの草と一茶おじさんです。

豊かな緑いっぱいの5月のお日様の下で、友だち誘って元気に体を動かしあそぼうね。
誰とでも仲よくなれ、何でもやってみたい、楽しい幼稚園の5月です。



4月の俳句  「日本は 這入り口から 桜かな」 一茶
お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。
子ども達の新しい門出を祝うような満開の桜です。
新しい環境にワクワク・ドキドキの子ども達の可愛い笑顔に寄り添うよう、優しく温かく見守り、励ますように咲く幼稚園の桜です。
4月に年度が替わる日本においては、学校だけでなく、社会全体が新体制でスタートです。そんな門出・出発の時期に咲く桜は、まさにこれからを励まし、心を後押しするお祝いの花です。桜の美しさ・可憐さに癒され一歩前へ進み出す4月です。

季節の美しさ・面白さを詠み込み、言葉のリズムを楽しむ「世界で一番短い詩」と言われる日本の俳句。そんな中、小林一茶の俳句は、子ども達にも分かり易い身近な自然の美しさや生き物への優しいまなざしを感じる素朴な俳句が多く、毎月、親しんでいきたいと、紹介していきます。
自然に寄り添って生きる幸せ・喜びを味わっていきたいと願っています。




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